毎朝シャワーを浴び、洗濯したての服を着て、歯も磨いている。「清潔」という意味なら、私は合格点だったはずです。
なのに、もてなかった。正直に言います。女性に、男としての魅力をまったく感じてもらえなかった。
ある日、気づいてしまいました。――私は、何の努力もしていない男と、同じ箱に入れられている。清潔なだけでは、その他大勢から一歩も抜け出せていなかったのです。今日は、その箱から私がどう抜け出したかを、正直にお話しします。
「清潔」と「清潔感」は、まったくの別物
ここを混同している男性が、本当に多い。
清潔とは、客観的な「事実」です。汚れていない、臭わない。物理的な状態のこと。
清潔感とは、他者が受け取る「印象」です。「この人、きちんとしてそう」という、相手の主観。
清潔はゼロかイチか。でも清潔感は、あなたが相手にどう映るかという「演出」の話なのです。
清潔は、スタートラインですらない
厳しいことを言います。清潔は、減点をなくすだけ。マイナスをゼロに戻すだけです。
洗っていない・臭う、はもちろん論外。でも、そこをクリアしても、ただ「無」に戻っただけ。「何もしていない男」と同じ位置に立っているにすぎません。選ばれる男になるには、ゼロから先――プラスの「清潔感」を、自分で足していく必要があります。
服を全部捨てた日から、私は変わった
では、何の努力もしていなかった私が、どうやって抜け出したか。
まず、それまで持っていた服を全部、捨てました。服に興味を持たずに生きてきたので、自分のセンスはあてにならない。だから、成人した息子に「選んでくれ」と頼みました。情けない? いいえ、自分のセンスを潔く捨てたことが、いちばんの近道でした。以下、実際に手を入れて「印象が変わった」と実感した順に紹介します。
①服 ── 自分のセンスを、捨てる
前述のとおり、私は息子に選んでもらいました。大事なのは、高い服かどうかではありません。シワがなく、サイズが体に合っていること。清潔感の二大天敵は、シワとサイズ違いです。
②髪 ── 「乾かしただけ」をやめる
腕利きの美容師を紹介してもらい、「他人から見て自分に似合う髪型」と、その再現の仕方を教わりました。同じ髪でも、整えるだけで別人になります。プロに「セットの仕方」まで聞くのがコツです。
③姿勢 ── コストゼロの最強要素
きっかけは、ふと見かけた一人の熟年男性でした。特別おしゃれなわけではない。なのに、なんだかスッキリと品がある。その秘密は、姿勢でした。猫背はご法度。私は姿見を買い、出かける前に全身を必ずチェックします。背筋を伸ばして顎を引くだけで、同じ服が見違えます。お金もかからず、効果は最大です。
④靴と爪 ── 人は「足元」を見ている
靴は、くたびれる前に買い替える。古い靴は手入れしてメルカリへ出しています。そして指先。逆むけや伸びた爪は、それだけで清潔感を台無しにします(「触れられたい手」になる爪先ケアはこちら)。ヒゲもきれいに剃り、私はいま脱毛も進めています。細部こそ、いちばん見られているのです。
⑤香り ── 決まった量を、毎朝
無臭でいようとするだけでなく、好印象の香りを少量。私は毎朝、決まった量の香水をつけるのを習慣にしました。多すぎは逆効果。さりげなく香るくらいが、ちょうどいい。
(加齢臭そのものの対策は「加齢臭を"いい香り"に変えるまで」、香りの選び方は「40代・50代に香水が必要な理由」に詳しく書きました)
清潔感とは「相手目線のボディメンテナンス」
ここまでやって、私なりの結論が出ました。清潔感とは、相手の目線で行うボディメンテナンスだ、と。
自分が満足しているかどうかは、関係ありません。相手からどう見えるか、を基準にする。不思議なもので、それを続けるうちに、自分の中にも「適切な感覚値」が育ちます。鏡を見れば、整っているかどうかが自分でわかるようになる。相手目線が、いつしか自分の基準になるのです。
まとめ
清潔は、自分のため。清潔感は、相手のため。
そして相手のためにやったことが、巡り巡って、いちばん自分を魅力的にしてくれます。清潔は減点を防ぐだけ。清潔感は、加点を生む。今日から、ゼロの先へ踏み出しましょう。
※あわせて読みたい:加齢臭を"いい香り"に変えるまで/40代・50代に香水が必要な5つの理由/胸を張るだけで自信がつく姿勢の話/おしゃれな男性と感じてもらうために
