今朝チェックしたニュースの中に、あなたの今日の行動を変えたものは、ひとつでもありましたか?
かつての私は、テレビとネットニュースの熱心なチェッカーでした。朝はテレビの情報番組、通勤中と昼休みはニュースアプリ、夜はまたテレビ。事件の続報や、話題の〇〇を追いかけて、世の中の動きを「ちゃんと把握している」つもりでいました。
でも、あるとき気づいてしまったのです。その情報、全部、自分の人生とほぼ関係がない。この記事は、私がある実験を経てテレビとニュースアプリを断捨離し、脳のリソースを取り戻すまでの話です。
追いかけていたのは「情報」ではなく「話題」だった
どこかで起きた事件の犯人像。芸能人の熱愛と謝罪。SNSで燃えている騒動の顛末。私が毎日せっせと仕入れていたのは、こういうものでした。
知っていると、世の中に詳しくなった気がします。職場の雑談にもついていける。でも冷静に仕分けてみると、それらは自分のスキルを上げる情報でも、人生を好転させる情報でもありません。「情報」の顔をした「話題」。消費した瞬間に消えて、あとに何も残らないもの。私はそれを、毎日何時間もかけて摂取していたのです。
Yahoo!ニュースを1週間、本気で検証してみた
とはいえ、「ニュースの中にも大事な情報があるはずだ」という思いも捨てきれない。そこで私は、実験をすることにしました。方法はシンプルです。
Yahoo!ニュースを1週間、毎日チェックする。そして「自分のアクションプランに影響を与えた情報」が何本あったか、数える。
つまり、「読んだ結果、自分の行動が変わったか」だけを判定基準にしたのです。知って面白かった、はカウントしない。行動を左右したものだけを数える。
1週間後の結果は、衝撃でした。ゼロ。ただの一本もなかったのです。毎日あれだけの時間を注ぎ込んでいた情報源から、自分の人生に作用する知識はひとつも得られていなかった。答えは出ました。よし、すべて断捨離しよう。
ニュースが奪っていたのは、時間だけではない
やめてみて初めてわかったことがあります。ニュースに支払っていたのは、時間だけではありませんでした。脳のリソースです。
脳が一日に処理できる量には、限りがあります。事件の続報を追えば、その分だけ思考の容量が削られる。しかもニュースの多くは、不安や怒りを刺激するようにできています。読むたびに感情が小さく波立ち、そのざわつきを鎮めるのにも、またリソースが使われる。
断捨離してから、頭の中が静かになりました。朝いちばんの、脳がいちばん冴えている時間を、他人の事件ではなく自分の課題に使える。モノを減らすと部屋が広くなるように、情報を減らすと頭が広くなる。私がミニマム生活で体験した効果と、まったく同じことが脳の中で起きたのです。
「大事なニュースを見逃す不安」は、杞憂だった
断捨離をためらう理由は、たぶんこれでしょう。「本当に重要なニュースを見逃したらどうするのか」。
やってみてわかりましたが、心配は要りませんでした。本当に大きな出来事は、ニュースを追っていなくても、勝手に耳に入ってきます。家族との会話、職場の雑談、街の空気。生活に影響する重大事だけが、人づてに自然と届く。フィルターを自分で持つ必要すらなく、世間がフィルターになってくれるのです。
そして、空いた時間と脳で、自分に必要な情報を「取りに行く」ようになりました。読みたい本、学びたいスキル、深めたい趣味。流れてくる情報を待つのではなく、目的を持って取りに行く。人生を動かす情報は、例外なくこちら側にあります。
今日からできる、3つのこと
- 私と同じ「1週間実験」をやってみる。いつも通りニュースをチェックして、「行動が変わった情報」の本数だけ数えてください。ゼロという結果を自分の目で見ることが、いちばんの説得力になります。
- ニュースアプリの通知をすべてオフにし、ホーム画面から消す。削除に抵抗があるなら、まずは2画面目の奥へ。「開くのに一手間かかる」だけで、接触回数は激減します。
- 空いた時間の「行き先」を先に決めておく。やめるだけだと、空白は別のスマホ時間に埋められます。読書でも運動でも学びでもいい。浮いた時間の使い道を先に予約しておくことが、断捨離を定着させるコツです。
まとめ
ニュースを断捨離しても、世の中から取り残されることはありません。失うのは「話題」だけで、手に入るのは時間と、静かな頭と、自分の課題に向き合う集中力です。
まずは1週間、数えてみてください。あなたの行動を変えたニュースが、何本あるかを。流れてくる情報は人生を流し、取りに行く情報は人生を変える。脳のリソースは、あなたの人生のために使いましょう。
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