おならが臭かった|体臭の正体は腸にあった、40代・50代の腸活

中庭を望むモダンな住まいのダイニングで、納豆・味噌汁・焼き魚・漬物の和朝食を食べる50代の日本人男性

おならが、臭い。

30代後半のある時期、自分のにおいが明らかに変わりました。汗のにおいもそうですが、いちばん自覚があったのはこれです。自分でも顔をしかめるほどでした。

制汗剤を変え、香りものを試し、シャワーの回数を増やしました。それでも変わらない。当たり前です。においの出どころが、体の外ではなく中にあったからです。

調べていくうちに行き着いたのが、腸でした。そこから食べるものを変えて、今は逆に、においを自分の体調計として使っています。

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なぜ、腸がにおいを作るのか

仕組みは単純です。腸の中で悪玉菌が優勢になると、菌は動物性タンパク質を分解して、においの強いガスを作ります。硫化水素、アンモニア、インドール、スカトール。便やおならが臭いときに出ているのは、これらです。

問題は、それが腸の中だけで終わらないことです。一部は腸の壁から吸収されて血液に乗り、全身を巡って、最後は汗と呼気として体の外に出てきます。体の表面をどれだけ洗っても消えないのは、そのためです。

腸の影響はにおいだけではありません。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、その約90%が腸で作られています(Yano et al., 2015, Cell)。肌の調子も、免疫も、腸の状態と無関係ではない。加齢臭を「いい香り」に変えるまでの話を別記事に書きましたが、あれが体の表面の対策だとすれば、こちらは供給元の話です。

においは、体の表面で発生しているのではない。中から出てきている。

私が変えた、3つのこと

難しいことはしていません。やったのは次の3つだけです。

1. 牛と豚を減らして、魚と鶏に寄せた

いちばん効いたのは、これです。悪玉菌のエサになるのは動物性タンパク質と脂質なので、そこを減らせば材料そのものが減ります。

やめたわけではありません。減らして、魚と鶏に置き換えただけです。鶏むね肉は、調理法を覚えてからはもも肉より好きになりました。果物も意識して増やしています。

2. 発酵食品を、毎日ひとつ

納豆、味噌、乳酸菌で発酵させた漬物。この3つを軸にしています。特別なものは買っていません。味噌汁を毎日飲む、納豆を1パック食べる、漬物を添える。それだけです。

日本人にとって都合がいいのは、この3つが全部、普通の食卓にあるものだということです。サプリを買いに行く必要がありません。

3. 食物繊維を、意識して増やした

善玉菌のエサになるのが食物繊維です。海藻、きのこ、もち麦、野菜、果物。菌そのものを入れても、エサがなければ増えません。入れる菌と、育てるエサは、セットで考える。

この3つはどれも、自炊のほうが圧倒的にやりやすい。外食と惣菜だけの生活では、肉と脂と糖に寄っていきます。私が台所に立つようになった話と、この腸の話は、実は同じ根っこから出ています。

ヨーグルトは、私には効かなかった

腸活と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのがヨーグルトだと思います。私も試しました。そしてやめました。

理由は2つです。ひとつは、そもそも好きではないこと。もうひとつは、続けても自分では変化を感じられなかったことです。

腸内細菌の構成は人によって違います。ある人に効いた菌が、別の人の腸で同じように働くとは限らない。万人に効く腸活というものは、たぶん存在しません。

だから、好きでもないものを義務で食べ続ける必要はないと思っています。私にとって続いたのは、納豆と味噌と漬物でした。それは単に、もともと好きだったからです。好きなものしか、習慣にはなりません。

においを、体調のセンサーとして使う

食事を変えて、便から強い悪臭がしなくなりました。ただ、この記事で本当に伝えたいのはその先です。

においが消えたのではなく、においが「読めるようになった」のです。

今の私は、便やおならのにおいで自分の状態を判断しています。臭いと感じた日は、間違いなく直前の数日で肉が多かったり、外食が続いていたり、寝不足だったりする。体重計より正直で、体重計より早いのです。

そう感じたときにやることは決まっています。

  • 数日、牛と豚を抜いて、野菜と魚に寄せる
  • 発酵食品と食物繊維を、いつもより多めに入れる
  • あわせて整腸剤も飲む(私はビオスリーを常備しています)

これで、私の場合はお腹の調子が整うのが早い。体感として、数日で元に戻ります。長年やっているうちに、崩れてから戻すまでの手順が、自分の中で固定されたという感覚です。

健康管理というと、体重や血圧のように数字で測るものだと思いがちです。でも毎日、必ず、無料で手に入る指標が体には他にもある。ただ、誰も見ようとしないだけです。

私が常備している整腸剤

酪酸菌・乳酸菌・糖化菌の3種類が入った指定医薬部外品です。整腸、軟便、便秘、腹部膨満感が効能として承認されています。私は毎日ではなく、崩れたと感じたときだけ使うという運用をしています。


【公式】ビオスリーHi錠 180錠【指定医薬部外品】整腸剤 酪酸菌 乳酸菌 糖化菌 便秘 軟便 腸活 腹部膨満感 腸内フローラ 大腸バリア

※効果の感じ方には個人差があります。用法・用量を守ってお使いください。症状が続く場合は医師にご相談ください。

変わったこと、そして分からないこと

食事を変えてから起きたことを、正直に書きます。

すれ違いざまに「いい匂い」と言われるようになりました。においを消そうと必死だった人間が言われる側になるとは、当時は想像もしていません。香りを足したからではなく、引くべきものが引けたからだと思っています。

風邪をひかなくなりました。免疫細胞の多くは腸に集まっていると言われるので、無関係ではないのだろうと思っています。

肌がきれいになりました。化粧品を変えたわけではありません。

そしてもうひとつ。目の下のクマが薄くなりました。昔は子どもから「ポニョのお父さんみたい」と言われるレベルだったのが、いつの間にか言われなくなっている。

ただし、これが腸のおかげなのかは分かりません。同じ時期に睡眠も食事も変わっているので、何が効いたのか切り分けられない。効果として断言はできないので、そのまま書いておきます。

今日からできる、3つのこと

明日の夕食、牛か豚を、魚か鶏に替える。やめるのではなく、置き換えるだけです。1食だけで構いません。ここがいちばん効きます。

納豆・味噌汁・漬物のどれかを、毎日ひとつ。新しく買うものはありません。3つ全部やる必要もない。どれかひとつを、毎日続けるほうが効きます。

1週間後、においを確かめる。これが確認方法です。体重計にも鏡にも出ませんが、ここには出ます。変化を感じたら、それが自分に合っているという証拠です。

まとめ

体臭に悩んだとき、私たちはまず外側を疑います。制汗剤、香水、洗濯洗剤、シャツの素材。でもそれは、出てきたものへの対処でしかありません。香りをまとうことには別の価値がありますが、隠すために使うのなら順番が逆です。

私がやったのは、材料を変えただけです。牛と豚を減らし、魚と鶏に寄せ、納豆と味噌と漬物を毎日食べ、食物繊維を増やした。合わなかったヨーグルトはやめた。それだけで、においも、肌も、体調も動きました。

そして今は、そのにおいを頼りに自分の状態を測っています。40代・50代になると、体は前ほど素直に信号を出してくれません。まだ正直に喋ってくれる場所を、ひとつ持っておく。それは思っている以上に心強いものです。

香水が足すのは、表面の香り。腸が変えるのは、においそのもの。

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